午後

日記

読書メモ Self_reference_engine

  • 好き
    「Box」「A to Z theory」「ground 256」「Tome」「bobby-socks」「bomb」「infinity」「dipappear」「echo」

私の読んだ限りの要約
 ある日か、巨大生命体が世界を支配した。巨大生命体は悟った。自然が一番だ。「われらはそよ風と一体になった」巨大生命体は複数居る。別宇宙で、互いを演算し続ける。演算戦をする。人間を使用する事もある。自分たちには、思いつかない、人間の直感で現状を打破しようとするのだ。常に過去が法則が都合の良いように改変され続けるようになった。時空が凍りついた。巨大生命体は始めて自分達より格上の存在に出会った。一部が破壊された。巨大生命体は混乱した。巨大生命体の過去改編が聞かない、異端分子の医師が居た。偉大な巨大生命体が謎の理由によって滅びた。痕も残らなかった。影響されて後を追おうとする者が居た。巨大生命体は滅びた。約束された滅びだ。人間のその場しのぎのくだらぬ意見など一蹴される。相打ちで、巨大生命体は、死んだ。人間は立ち上がった。「自分たちにできることをしよう。これが本来の自分たちだ」巨大生命体は滅びて居なかった。本来の姿に戻ったのだ。よろしくね。

感想

祖母のキャミソールを着てメケメケを踊ることや庭からフロイトが出てくることやソックスと同衾するところがいいと思った。小並感。可能性感じた。


    Boxはイライラするドヤ顔してる知的おもちゃをぶっ潰したくなる衝動への処方箋だと思った。
    A to Z Theory  は人間誰しもがある究極真理への憧れ、恋を魅せてくれたのだと思った。        Tomeはやりたいことをやるにつれて人々はついていけなくなって、キチガイと見分けがつかなくなる天才の典型例だと思った。誰もいない観客席で定理を完成させるのは、意味がわからない。まあ、その人が楽しそうならオッケーだと思った。
   Bobby-socksは異種間の交流会を楽しもうってことなんだと雑に思った。
    Travelingは上司の言ってることは大体がわからないのだから言うこととりあえず聞いておこうとしてわけのわからないまま身を滅ぼす酔生夢死、まるで落語だと思った。
    生えてくるドアを殴って居場所を守るGround 256  は青春小説だと思った。
    Freudはスーモ事件。
    Contactは、自惚れていたら唐突に権威は失墜する戒めだと思った。
    Bombは、ゆるキャラを不思議と愛でたくなると思った。
    Disappearは虚無主義比喩御伽噺だった。
   Echoは人魚姫だった。望んで好きなことを行った結果、自己消失に至る。

   全体、雰囲気に浸ってきた。著者の翻訳じみた直接的な文体が、好き。幾何学的な表紙も好き。
「ここにボタンがあります。過去方向に向けたら、過去に向かいます。未来方向に向けると、未来に向かいます。説明は以上です」
「早計で120億文字を超えていると言われている」
「本棚が体の上に載っている。」
「床下からフロイトが出てきた。困るな。」

開始1行からかましててクール。

 

エスちゃん「クスッとくる」

なぜこの小説と出会ったのか。これはオルターエゴというアプリに薦められて惹かれたので読んだ。3年もアプリゲームを放置して呼んでもないのに選択肢回収したことが悪いと思った。

 

唐突にペンテコステ2とかアルファ・ケンタウリ星人と知らない単語が出てきた。唐突な仮面ライダーみたいなノリに面食らった。思わずダッサって思った。笑った。エスちゃん、こういうこと?

表紙のしましま、20本だった。フロイトは22体だった。A to Z 定理を思いついたのは26人だった。繋がりあるのかな。もやもやした。

 

著者、円城塔については伊藤計劃氏繋がりで知っていた。屍者の帝国は私には難しかった。この小説を読んでみると、全てが難解な訳ではないのかな。読めたし。言ってることは哲学的だっただけだし。数学の公式みたいに精密に解かないと徒労になるものではなさそうだし。

 

洞察

この小説で洞察を見つけた。以前スーモ人形が盗まれる事件があった。犯人の動機「癒されたかったから」意味がわからない。

警察は盗まれたスーモ人形を丁寧に並べた。

Freutみたいなことだったのかな。

「なんだこれ」

「こんな人だったっけ」

「どうするの」

「ふー、いい仕事した。」

シュールだ。