午後

日記

教訓 涙袋と冒険

結果  頭痛い。教訓を得た。

 

動機・やったこと

今更だが、地雷系メイクやイラストが流行っている。強調された涙袋が「ナメクジみたい」と1部に揶揄されている。同調した。

 

美容に熱心な知り合いが居た。涙袋があった。おめめパッチリで私は憧れた。私はイラストを描く趣味がある。目の下の描写に悩んでいた。あんなによく見るイラストのように涙袋はカチンコチンなのだろうか?線ができる程主張が激しいのか?第3の目みたいになるのか?と疑問を晴らすために、目のマッサージをすることにした。ネットで聞きかじった知識によると、反時計回りに人差し指を滑らせる。眼窩の窪みを親指で刺激するとのこと。1日それっぽくなれば問題解決だった。涙袋の実感が欲しかった。

 

ぐーりぐりぐりぐりぐり。「眼窩の窪みを普段使われづらい血管を刺激することによってリンパの流れを良くする」みたいなことが書いてあった。多少痛いくらいが丁度良いとも。指を離した瞬間目元がジンワリ暖かくなる事を感じれば良いと。気持ちよかった。人差し指を滑らせたら、目頭のたるみが軽くなったような気がした。親指で強く刺激すれば、次の日すごくいいことがあるんじゃないかと感じた。はやる気持ちも手伝って夢中になった。

 

頭痛い。涙袋が生えた。うう、痛い…………目が痛い。刺激しすぎた。分かっていた。やり過ぎだと。焦っていた。無理をすれば1日で涙袋もどきを生やせるだろうと。当然の報いだ。目元をいじくりすぎただけだろうと高をくくっていた。外食をした。ピークはやって来た。空間が歪む。茫然自失する。宇宙と交信、インフルエンザの時見る夢、浮遊感。必死に起きていた。気分が悪いことを全面に出すと吐いてしまいそうだったから。倒れたら誰が世話するんだ。気づいたら体調不良になるんだ。その不良は主観だととてつもない。膝を着いてしまいたくなる。誰が世話するんだ。声掛けられるじゃないか。返事できない。今日1日お風呂に入ることが出来なかった。下手に入ると長引く。風邪をひいてお風呂に入ったら逆効果らしい。歯磨きだけして明日シャワーを浴びよう。

 

シンボルグラウンディング問題

写真上では大した変化は無かった。目の下がたるんでいたのだろう。目尻から2ミリ当たりに膨らみを見つけた。緩やかな緩急が気持ち良い。繊細だ。意外と柔らかい。ぷにぷにぷに。マシュマロのような質感。鼻先が上をむくように鏡に映ってみた。膨らみは見当たらない。変わらない。触る。確かに、ある。昨日なかったものが、そこに。これが涙袋か。思っていたのと、違う。涙袋は別名「ホルモンタンク」と呼ばれるらしい。てっきり、眼球の空いていない部分が涙袋となり皮膚がブラジャーとなって隠れて、ぷくっと固く主張しているのだと勘違いしていた。実感を得た。繊細だ。優しく扱ってあげなければ。

 

恐れ

体調不良は突然にやってくる。体調不良は余裕を奪い去る。普段妄想空想をしている。引き戻される。つらい。逃げ場所が無い。普段生きている世界と異なるから。ぐわんぐわん。気持ち悪い。無意識が作り出す妄想空想が停滞する。体調不良の訴えが主張してくる。たぶん、普段元気はあるけれど1度気分が悪くなると人より極端に体調不良を感じやすい体質なのだろう。頭痛い日もある。平気だ。じりじりじりと奥の方で鳴っているだけだ。無視すればいい。この体調不良はもうだめだ。余裕も無い。何をしでかすかわかったものじゃない。恐れる。人がいる前でこうなったら申し訳ない。反応すること自体がつらいんだ。ほおっておいてほしい。そして、哀れむ目もむけないでほしい。たまたま誰も居ず、自分の都合で引き寄せた体調不良。やってみなければ分からなかった。好奇心だった。好奇心は満たされた。これからもこんなことは起こるだろう。あまり人と会うことは得意じゃない。自分本位で、自己中心的だから、好奇心が優先されてしまう。そこに好奇心があったら、そちらへ向かってしまう性格なんだ。ある日唐突に体が限界を迎えるんだ。あんまり現実世界に焦点を置くことは性格上好ましくないんだ。

 

収穫があった。涙袋は、柔らかい。私は目の下がたるんでいた。目を刺激すると頭痛に繋がる。私の顔に涙袋という概念が確かに存在したことの確認。違和感がそこにあった。目先の好奇心に踊らされ結果をはやる性格。対価としてとんでもない頭痛がやって来た。やってよかった。薦めないけどね。実感が伴うと大いに世界が変わる。あのナメクジはこんなに柔らかいのか。そうだよな。ナメクジってシオカラみたいにぷにぷにしていそうだし。写真上だとカッチンコッチンに見えるだけか。見た目だけの評価は楽でいいがそれが全てだと思わないことだ。

 

追記  おまじない程度にマッサージをしておいた。指で目元をなぞるだけの簡単な。1日で涙袋を見つけることが出来たんだ。継続したらどうなるんだろう。もう、はやることはない。もっと綺麗な涙袋を自身に見出すのだろうか。見ものだな。頭が痛くなったからと言ってやめてしまうのはもったいない。自分のせいだ。マッサージ自体に罪は無い。飽きるまでおまじない程度に雑に涙袋を愛そうと思う。